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如月   お茶を愉しむ和菓子の歳時記

節分の話

節分近くの茶菓子


お多福の豆落雁おかめといって豊かな顔の福神系に属し、この面はよい人相、福相とされた形を写した豆落雁や打ち物(押物)が喜ばれます。お多福のこの菓子を箕の器に紅白のねじりの有平糖の飴菓子と取り合わせ、「節分の福を多く取り込む」の意をあらわし、茶席はほのぼのとします。
 町の菓子舗では杵の中に煎り豆の上にお多福と鬼の打ちものを添えた、雛人形に供えるような小さくい色彩美しい行事菓子が出ます。
 あるいは、杉の桃山仕立のお多福豆に白餡を入れ、杉の枡に納めた堂々とした菓子が京都にあります。造には福ハ内と縁起の良い焼印がある日本の意匠菓子のみごとなものはいかにも菓子の技が光ります。
 立春とはいえ、百花にさきがけて梅が咲く春節。梅の気高さ、寒紅梅凛々しさ、香りのゆかしさをさまざまのかたちに写した練りきりのお菓子は日本の美意識から生まれた技の極みの一つ。寒紅梅、梅衣、ねじ梅、末開紅(みかいこう)※2などが、梅の花や、梅林に競うように茶菓子に咲き競います。
※末開紅(みかいこう)
花がいまだ開かない様、梅のつぼみをあらわしたお菓子

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